すてっぷあっぷ!作品裏話のようなもの
のまま掲載しております
書き上げるのに4年かかってます。ただ単にモチベの問題だったんですが…。長年追っ掛けてくれた方、どのくらいいらっしゃるのか…。いやはや、メッセージ等励みになりました。感想貰えた、反応があった、で完結出来たんです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
さて、ちょっと作品の解説します。興味ある方は追記からどうぞ!!
〈すてっぷあっぷ!について〉
まず、黒バスに出会ったきっかけからお話します。
黒バスにハマったきっかけは、長年の友人が「面白い」と薦めてくれたことからでした。当時、学生だった私はアニメを見て(多分、初回の秀徳戦辺り)こう呟いてました。
「黒子めちゃカッコいい…好き…」
一目惚れし、既刊を大人買いし、アニメを貪るように見てました。黒バスにハマる前は、スタスカ(乙女ゲーです)とデュラララにどっぷり浸かり、そこからタイバニ、青エク、と夢小説書いてました。
スタスカは多分、5年くらい夢を書いていたのではないでしょうか…?でも、ちょっとずつ滾るような熱は鎮火していき、新しい作品、ハマれるのないかなと探して出会ったのが、黒バスだったのです。
というか、キャラ萌え出来ないと作品にハマれない奴なので、黒子に一目惚れしたのは奇跡だと思いました。今でも薦めてくれた友人には感謝しています。ちなみに、彼女は緑間がめちゃくちゃ好きです。
黒バスのSSは、移転前のサイトで書いていたものの、長編を書くまでには至りませんでした。ネタが浮かばなかったのです。
が、とある単行本。質問コーナーにて、キャラの委員会が発表されましたね。
黒子、図書委員だった。(先生、ありがとうございます!!)
そこで私の中の黒子熱が最高潮に達し(あ、書ける…)と思って、色々やった結果、生まれたのが「すてっぷあっぷ!」なのでした…。
図書委員の仕事してる黒子。そこから仲良くなる女の子いたっていいじゃないか…。やっぱりお相手は文学少女だな、と思いながら書いてました。諦めないで努力する姿と、学校生活とバスケとのギャップに惚れる話が書きたいんだー、と。
当初、すてあぷ!は10から15話完結予定でしたが、結局20話くらいでしたね。多分、黒子の突然のキスで長くなったんです。プロット作った時はそんな場面なかったんですけど、ええ…。時間が経つうちに(やったれ)って書いてました。結構ノリノリだった、あそこ。
プロット作る時は初めと終わり、話数決めて中をぽんぽん埋めていくんですが、方向転換したので、ちょっと悔いが残ります。一番苦労したのは、手紙のくだりとエピローグ締めです。でも、書いてて楽しかったです。
また、今まで夢小説を書く際、絶対に「乙女ゲーヒロインぽくない夢主」をマイルールにしてたのですが、敢えてぽい夢主にしてました。
乙女ゲーヒロインぽくないっていうのは、
・何もないところで躓かない、よく転ばない
・突発性難聴が発生しない
・とっても美人又は可愛い。化粧しなくても素顔がいい、なんてことがない
・「俺を知らないなんて…あんた面白いな」みたいな展開にならない
・逆ハーにならない
・フラグ乱立
みたいな…。感じです。分かってもらえるだろうか…。
でも、すてあぷ!の夢主はちょっとその要素あるんです。キセキの世代とフラグ立てるのと、何故か告白されちゃうみたいな…。
これね、書くの面白いんですよ。上に挙げたやつ、あんまりあると読む気失せる私ですが、でもね…書くの面白いんですよね。だから、あんまり嫌わないでひとつくらい取り入れて、これからも書いていこうかなーって思ってます。
さて、タイトルの「すてっぷあっぷ!」ですが、エピローグで夢主が説明してます。彼らの関係性が「ステップアップ」していくので、こんなタイトルになりました。私、タイトル付けるの苦手なのです。とうらぶの連載もですが、まんまですよね、タイトルね。センスェ…欲しいね…。
そして、文芸部長さんのラノベのやつですが、あれはタイトルにツボったので、出しました。あの架空のラノベ、よく出来てますよね…。冒頭以降も読みたい…。
と、いうことで。以上で、作品解説を終わらせていただきます。ここまで目を通してくださいまして、ありがとうございました。番外編がまだ残っていますので、もう少しお付き合い下さい。
この下は夢主の隠し設定ですので、興味のある方だけスクロールを。
ではでは、ありがとうございました。
〈美田園しずく〉
○1年B組。黒子と火神と同じクラス
○読書大好き。書くのも大好き
○本の趣味が黒子と似ている
○文芸部所属。中学のとある出来事から、スランプになっていた
○スランプになりつつも、やっぱり書くのが好きで、文章表現に迷いながら書いていた
○文系教科が得意だが、特に数学が出来ない。運動オンチ
○暇さえあれば読書なので、テレビやネットはあまりしない。文学少女
○優しく、思いやりに溢れている。ひとりで悩みを抱えがち。慎重。あまり無謀なことに挑戦はしたくない。悪くいうと諦めやすい
○初めて会った子には同い年だろうと敬語を使ってしまう。男子とあまり話さないが、苦手というよりは話す機会がないから慣れないだけ
○恋愛経験がないので、基本的に初心。すぐ顔を赤くし、よくからかわれる。キスの仕方等もあまり分かっていなかった。黒子のリードに期待
○一級フラグ建築士
○黒髪(カラーリングは青、紺よりの黒)。目は青から紫っぽい
○髪型は姫カットのような。前髪ぱっつん。背中までのロング
○冬はカントクのようにカーディガンを着ている。タイツ着用。夏は着崩さず、ニーハイソックス。脚を出したがらない
○身長は155センチくらいをイメージ。黒子よりは低い
○バストサイズは桃井よりはなく、カントクよりはある。
○友達2人と常に行動。特に派手でもなく、目立たないわけでもなく。
○名前を呼び捨てにする勝気な喋りをする方が「瑛子」。名前をちゃん付けで、語尾を伸ばす喋りをする方が「莉麻」である
○2人は黄瀬涼太のファン。莉麻の方がミーハー畳む
のまま掲載しております
書き上げるのに4年かかってます。ただ単にモチベの問題だったんですが…。長年追っ掛けてくれた方、どのくらいいらっしゃるのか…。いやはや、メッセージ等励みになりました。感想貰えた、反応があった、で完結出来たんです。感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
さて、ちょっと作品の解説します。興味ある方は追記からどうぞ!!
〈すてっぷあっぷ!について〉
まず、黒バスに出会ったきっかけからお話します。
黒バスにハマったきっかけは、長年の友人が「面白い」と薦めてくれたことからでした。当時、学生だった私はアニメを見て(多分、初回の秀徳戦辺り)こう呟いてました。
「黒子めちゃカッコいい…好き…」
一目惚れし、既刊を大人買いし、アニメを貪るように見てました。黒バスにハマる前は、スタスカ(乙女ゲーです)とデュラララにどっぷり浸かり、そこからタイバニ、青エク、と夢小説書いてました。
スタスカは多分、5年くらい夢を書いていたのではないでしょうか…?でも、ちょっとずつ滾るような熱は鎮火していき、新しい作品、ハマれるのないかなと探して出会ったのが、黒バスだったのです。
というか、キャラ萌え出来ないと作品にハマれない奴なので、黒子に一目惚れしたのは奇跡だと思いました。今でも薦めてくれた友人には感謝しています。ちなみに、彼女は緑間がめちゃくちゃ好きです。
黒バスのSSは、移転前のサイトで書いていたものの、長編を書くまでには至りませんでした。ネタが浮かばなかったのです。
が、とある単行本。質問コーナーにて、キャラの委員会が発表されましたね。
黒子、図書委員だった。(先生、ありがとうございます!!)
そこで私の中の黒子熱が最高潮に達し(あ、書ける…)と思って、色々やった結果、生まれたのが「すてっぷあっぷ!」なのでした…。
図書委員の仕事してる黒子。そこから仲良くなる女の子いたっていいじゃないか…。やっぱりお相手は文学少女だな、と思いながら書いてました。諦めないで努力する姿と、学校生活とバスケとのギャップに惚れる話が書きたいんだー、と。
当初、すてあぷ!は10から15話完結予定でしたが、結局20話くらいでしたね。多分、黒子の突然のキスで長くなったんです。プロット作った時はそんな場面なかったんですけど、ええ…。時間が経つうちに(やったれ)って書いてました。結構ノリノリだった、あそこ。
プロット作る時は初めと終わり、話数決めて中をぽんぽん埋めていくんですが、方向転換したので、ちょっと悔いが残ります。一番苦労したのは、手紙のくだりとエピローグ締めです。でも、書いてて楽しかったです。
また、今まで夢小説を書く際、絶対に「乙女ゲーヒロインぽくない夢主」をマイルールにしてたのですが、敢えてぽい夢主にしてました。
乙女ゲーヒロインぽくないっていうのは、
・何もないところで躓かない、よく転ばない
・突発性難聴が発生しない
・とっても美人又は可愛い。化粧しなくても素顔がいい、なんてことがない
・「俺を知らないなんて…あんた面白いな」みたいな展開にならない
・逆ハーにならない
・フラグ乱立
みたいな…。感じです。分かってもらえるだろうか…。
でも、すてあぷ!の夢主はちょっとその要素あるんです。キセキの世代とフラグ立てるのと、何故か告白されちゃうみたいな…。
これね、書くの面白いんですよ。上に挙げたやつ、あんまりあると読む気失せる私ですが、でもね…書くの面白いんですよね。だから、あんまり嫌わないでひとつくらい取り入れて、これからも書いていこうかなーって思ってます。
さて、タイトルの「すてっぷあっぷ!」ですが、エピローグで夢主が説明してます。彼らの関係性が「ステップアップ」していくので、こんなタイトルになりました。私、タイトル付けるの苦手なのです。とうらぶの連載もですが、まんまですよね、タイトルね。センスェ…欲しいね…。
そして、文芸部長さんのラノベのやつですが、あれはタイトルにツボったので、出しました。あの架空のラノベ、よく出来てますよね…。冒頭以降も読みたい…。
と、いうことで。以上で、作品解説を終わらせていただきます。ここまで目を通してくださいまして、ありがとうございました。番外編がまだ残っていますので、もう少しお付き合い下さい。
この下は夢主の隠し設定ですので、興味のある方だけスクロールを。
ではでは、ありがとうございました。
〈美田園しずく〉
○1年B組。黒子と火神と同じクラス
○読書大好き。書くのも大好き
○本の趣味が黒子と似ている
○文芸部所属。中学のとある出来事から、スランプになっていた
○スランプになりつつも、やっぱり書くのが好きで、文章表現に迷いながら書いていた
○文系教科が得意だが、特に数学が出来ない。運動オンチ
○暇さえあれば読書なので、テレビやネットはあまりしない。文学少女
○優しく、思いやりに溢れている。ひとりで悩みを抱えがち。慎重。あまり無謀なことに挑戦はしたくない。悪くいうと諦めやすい
○初めて会った子には同い年だろうと敬語を使ってしまう。男子とあまり話さないが、苦手というよりは話す機会がないから慣れないだけ
○恋愛経験がないので、基本的に初心。すぐ顔を赤くし、よくからかわれる。キスの仕方等もあまり分かっていなかった。黒子のリードに期待
○一級フラグ建築士
○黒髪(カラーリングは青、紺よりの黒)。目は青から紫っぽい
○髪型は姫カットのような。前髪ぱっつん。背中までのロング
○冬はカントクのようにカーディガンを着ている。タイツ着用。夏は着崩さず、ニーハイソックス。脚を出したがらない
○身長は155センチくらいをイメージ。黒子よりは低い
○バストサイズは桃井よりはなく、カントクよりはある。
○友達2人と常に行動。特に派手でもなく、目立たないわけでもなく。
○名前を呼び捨てにする勝気な喋りをする方が「瑛子」。名前をちゃん付けで、語尾を伸ばす喋りをする方が「莉麻」である
○2人は黄瀬涼太のファン。莉麻の方がミーハー畳む
ネタ帳から発掘した亀甲さんと審神者の話
「ご主人様っ」
「ひぎゃあっ!?」
亀甲なんてないさ、亀甲なんて嘘さ。寝惚けた私が見間違えたのさ。
私何も見てない。絶対見てない。部屋を開けた瞬間縄で縛られている亀甲貞宗さんがいたなんて嘘だ。速攻戸を閉めちゃったけど、そんなん嘘だ。
だけどちょっとだけどちょっと、これはまさしく現実だ……?
「南無三!」
「ご主人様っ!」
「うわやっぱりいたんですけどーーー!!」
もう一回戸を開けたら、ゼロ距離で亀甲さんが目の前にいた。近過ぎるんだけど! 鼻と鼻ぶつかるんだけど! 心臓飛び出すかと思った!
縄で身体全てをグルグル巻にされ、まるで芋虫のようにくねらせて畳に立っているのだけど、どんな技術で直立出来るのか教えて欲しい。っていうか、誰が彼を縛ったのか。むしろ自分で縛ったの?
いや、それより。
「何で、亀甲さん、いるの」
「ご主人様のことを知りたいから、まずはスキンシップというものを図りたくてね。まずは相手を理解することから、全ては始まるんだよ?」
彼は目を異様にキラキラさせて答えた。
「あ、そう」
「いいよ、ご主人様。その目、ゾクゾクしてきた。もっとぼくを攻めるように向けて欲しいな」
「もうやだこいつ……」
亀甲貞宗さんはつい最近、政府から調査を依頼された時代にて、偶然手に入れた刀剣男士だった。顕現させた時は、穏やかで優しそうで、一期一振さんのような物腰の柔らかな雰囲気だったから、大人しい性格なのだろうと油断していた。
でも、こうして本丸で暮らしてみて分かってきた。この刀、今までにないタイプだ。
発言が乱君や青江さん以上に妖しくてギリギリアウト。痛みを与えられるのが好き。縛られるのが好き。命令に喜ぶ。
これは……、亀甲さんは……、真性のMだ。ドが付くヤツの。こんなストレートに性癖を曝け出して来た人、初めてだ。
「言葉攻めの練習なら、喜んで付き合うよ」
「いや、いい……」
仲良くなりたいと言われたのは嬉しいよ。だけど、もっと違う方法あるよね。根は真面目でいい人なんだけどなあ……。むしろ明石さんなんか、愛染君や蛍丸君をけしかけてもだらけ三昧だから、見習って欲しい。
「亀甲さん」
「どうしたんだい?」
「どうしたもこうしたもないよ。私、あなたのプレ――あなたの趣味には付き合えないよ? 忙しいもの」
「放置プレイでもぼくは平気さ。むしろ新鮮だよ」
「メンタル鋼か」
さすが玉鋼から作られてるだけあるなー。ははっ、現実逃避したいなー。
恐らく遠い目になっているだろう私の前で、亀甲さんは何を感じたのか、畳に腹這いになって私の足元へにじり寄って来た。うわ、何何何何っ!?
「亀甲さん!?」
「大丈夫。ご主人様をこの角度から見上げることによって、色々高まるんだ」
「高まらなくていい! ハァハァ言わないでよ!」
もう、どうしよう。この人をどう扱えば良いんだろうか。いっそ私がSにでもなればいいのだろうか。いや、そんなのお断りだ。
私は審神者なのだし、一応今の持ち主なわけだし、色々頑張っていかなきゃいけないのだけど。これ、頑張りたくないなあ。
なんて考えていれば、足に何やら柔らかい感触が。恐る恐る視線を下げれば、亀甲さんが私の足に――足の甲にキスしていた!
「ちょ、亀甲さんんんん!?」
「ご主人様、」
愛おしそうにまたキスするものだから、私は恥ずかしくなってしまった。嫌悪感がないのは、彼の見た目がいいからなのか、なんなのか。
「ふふ、よろしくねご主人様」
恍惚とした表情で見上げられて、私はひくりと顔を引きつらせた。亀甲さんのうっとりした様子が癖になったとか、そんなの絶対あるわけない。畳む
「ご主人様っ」
「ひぎゃあっ!?」
亀甲なんてないさ、亀甲なんて嘘さ。寝惚けた私が見間違えたのさ。
私何も見てない。絶対見てない。部屋を開けた瞬間縄で縛られている亀甲貞宗さんがいたなんて嘘だ。速攻戸を閉めちゃったけど、そんなん嘘だ。
だけどちょっとだけどちょっと、これはまさしく現実だ……?
「南無三!」
「ご主人様っ!」
「うわやっぱりいたんですけどーーー!!」
もう一回戸を開けたら、ゼロ距離で亀甲さんが目の前にいた。近過ぎるんだけど! 鼻と鼻ぶつかるんだけど! 心臓飛び出すかと思った!
縄で身体全てをグルグル巻にされ、まるで芋虫のようにくねらせて畳に立っているのだけど、どんな技術で直立出来るのか教えて欲しい。っていうか、誰が彼を縛ったのか。むしろ自分で縛ったの?
いや、それより。
「何で、亀甲さん、いるの」
「ご主人様のことを知りたいから、まずはスキンシップというものを図りたくてね。まずは相手を理解することから、全ては始まるんだよ?」
彼は目を異様にキラキラさせて答えた。
「あ、そう」
「いいよ、ご主人様。その目、ゾクゾクしてきた。もっとぼくを攻めるように向けて欲しいな」
「もうやだこいつ……」
亀甲貞宗さんはつい最近、政府から調査を依頼された時代にて、偶然手に入れた刀剣男士だった。顕現させた時は、穏やかで優しそうで、一期一振さんのような物腰の柔らかな雰囲気だったから、大人しい性格なのだろうと油断していた。
でも、こうして本丸で暮らしてみて分かってきた。この刀、今までにないタイプだ。
発言が乱君や青江さん以上に妖しくてギリギリアウト。痛みを与えられるのが好き。縛られるのが好き。命令に喜ぶ。
これは……、亀甲さんは……、真性のMだ。ドが付くヤツの。こんなストレートに性癖を曝け出して来た人、初めてだ。
「言葉攻めの練習なら、喜んで付き合うよ」
「いや、いい……」
仲良くなりたいと言われたのは嬉しいよ。だけど、もっと違う方法あるよね。根は真面目でいい人なんだけどなあ……。むしろ明石さんなんか、愛染君や蛍丸君をけしかけてもだらけ三昧だから、見習って欲しい。
「亀甲さん」
「どうしたんだい?」
「どうしたもこうしたもないよ。私、あなたのプレ――あなたの趣味には付き合えないよ? 忙しいもの」
「放置プレイでもぼくは平気さ。むしろ新鮮だよ」
「メンタル鋼か」
さすが玉鋼から作られてるだけあるなー。ははっ、現実逃避したいなー。
恐らく遠い目になっているだろう私の前で、亀甲さんは何を感じたのか、畳に腹這いになって私の足元へにじり寄って来た。うわ、何何何何っ!?
「亀甲さん!?」
「大丈夫。ご主人様をこの角度から見上げることによって、色々高まるんだ」
「高まらなくていい! ハァハァ言わないでよ!」
もう、どうしよう。この人をどう扱えば良いんだろうか。いっそ私がSにでもなればいいのだろうか。いや、そんなのお断りだ。
私は審神者なのだし、一応今の持ち主なわけだし、色々頑張っていかなきゃいけないのだけど。これ、頑張りたくないなあ。
なんて考えていれば、足に何やら柔らかい感触が。恐る恐る視線を下げれば、亀甲さんが私の足に――足の甲にキスしていた!
「ちょ、亀甲さんんんん!?」
「ご主人様、」
愛おしそうにまたキスするものだから、私は恥ずかしくなってしまった。嫌悪感がないのは、彼の見た目がいいからなのか、なんなのか。
「ふふ、よろしくねご主人様」
恍惚とした表情で見上げられて、私はひくりと顔を引きつらせた。亀甲さんのうっとりした様子が癖になったとか、そんなの絶対あるわけない。畳む
ネタ帳から発掘した一期一振と審神者の話
弟との手合わせを終えた私は、玄関先からのにぎやかな声で、主殿が帰還を知った。お迎えに上がるため玄関へ向かえば、ちょうど彼女と遭遇した。
「お帰りなさいませ、主殿。……失礼ですが、御髪が乱れております」
外出から帰ってきた我が主の髪は、酷くぐしゃぐしゃになっていた。外は風が強かったようだが、ここまでくれば芸術的だと感度すら覚える。
「一期ただいまーって……本当!? やだっ、恥ずかしい」
彼女はすぐさま羞恥に頬を赤く染め、顔を手で覆ってしまった。なんとも可愛いらしい。
「供の刀剣男士は、指摘なさらなかったのですか?」
「うーん、実は本丸まで競争したの。早く誰が着けるかって。今剣と岩融とね。あの2人、手加減なしで走ったから、私が最後だったわけで……。ビリのまま本丸に到着したのよ」
そして、本丸に到着して真っ先に出会ったのが私だったようだ。なるほど。それならば、誰も指摘してはくれない。
「僭越ながら、私が整えてもよろしいでしょうか」
「いいの?」
私の提案がお気に召されたらしく、主殿は弾かれたように手を顔から退けた。
「弟たちの髪を毎朝梳いておりますから、慣れたものです」
「決まりね、お願いっ!」
すぐ様主殿の自室へ移動した。主殿は化粧台から、いつも使っている櫛を私へ差し出し、
「一期、よろしくね」
後ろを向いて畳に正座した。
「かしこまりました」
私はうなずき、彼女の後ろへ座った。意外に距離が近い。そういえば、と思う。主に触れるのは初めてのことかもしれないと。主殿は幼い容姿の刀剣男士と手を繋いだり軽く抱きしめ合ったりするのだが、彼女の年齢に近い容姿の刀剣男士とは、そのようなことをしない。恥ずかしいのだそうだ。
乱れた黒髪にそっと左手を添え、ゆっくりと櫛を入れる。
「痛くはないですか?」
「平気」
ゆっくりと、櫛を下へ滑らせていく。絡まりがあるので途中で引っかかった。優しく、赤子をあやすように、丁寧に髪を梳く。
「一期、丁寧で上手いね」
「お褒めいただき、ありがとうございます。弟たちにいつもしていることが、役に立つとは思いませんでしたな」
「面倒見のいいお兄さんね」
そう言われると、とても胸が暖かくなる。胸に火がぽっと灯ったような気がする。主殿の言葉は、私をいつも元気づけてくれる。
「あのね、」
「何でしょうか」
「うちって近侍ローテーションにしたじゃない?」
「そうですね。皆、平等にと」
「……うん。私が決めたことだけどね、私、いつも一期が近侍になる日が楽しみなんだよね」
思わず手が止まってしまった。主殿の顔は見えない。私の手で整えた黒髪だけが、目の前にある。
「楽しみ、ですか……?」
「うん。落ち着くんだよ。粟田口のお兄さんだからかな? いや、頼りになるからかな?」
くすくすと楽しそうに笑う。
「私にお兄さんがいたら、一期みたいな人がいいなあって思う」
――お兄さん。
「主殿のような妹がいたら、私は……」
あなたが妹であったら、私は少しだけ、がっかりするだろう。
あなたは妹、というよりはむしろ……。
「どうしたの?」
「いえ、何も。楽しいと思います、主殿か妹であったら」
再び手を動かす。もう十分髪は元通りになったけれど、もう少し触れていたかった。
主殿に気付かれないよう、私は彼女の髪を指で掬って口づけた。
「お慕いしております」
小声で呟いたそれに、彼女が気付くはずもなかった。
この気持ちは、きっと恋に似ているのだろう。
畳む
弟との手合わせを終えた私は、玄関先からのにぎやかな声で、主殿が帰還を知った。お迎えに上がるため玄関へ向かえば、ちょうど彼女と遭遇した。
「お帰りなさいませ、主殿。……失礼ですが、御髪が乱れております」
外出から帰ってきた我が主の髪は、酷くぐしゃぐしゃになっていた。外は風が強かったようだが、ここまでくれば芸術的だと感度すら覚える。
「一期ただいまーって……本当!? やだっ、恥ずかしい」
彼女はすぐさま羞恥に頬を赤く染め、顔を手で覆ってしまった。なんとも可愛いらしい。
「供の刀剣男士は、指摘なさらなかったのですか?」
「うーん、実は本丸まで競争したの。早く誰が着けるかって。今剣と岩融とね。あの2人、手加減なしで走ったから、私が最後だったわけで……。ビリのまま本丸に到着したのよ」
そして、本丸に到着して真っ先に出会ったのが私だったようだ。なるほど。それならば、誰も指摘してはくれない。
「僭越ながら、私が整えてもよろしいでしょうか」
「いいの?」
私の提案がお気に召されたらしく、主殿は弾かれたように手を顔から退けた。
「弟たちの髪を毎朝梳いておりますから、慣れたものです」
「決まりね、お願いっ!」
すぐ様主殿の自室へ移動した。主殿は化粧台から、いつも使っている櫛を私へ差し出し、
「一期、よろしくね」
後ろを向いて畳に正座した。
「かしこまりました」
私はうなずき、彼女の後ろへ座った。意外に距離が近い。そういえば、と思う。主に触れるのは初めてのことかもしれないと。主殿は幼い容姿の刀剣男士と手を繋いだり軽く抱きしめ合ったりするのだが、彼女の年齢に近い容姿の刀剣男士とは、そのようなことをしない。恥ずかしいのだそうだ。
乱れた黒髪にそっと左手を添え、ゆっくりと櫛を入れる。
「痛くはないですか?」
「平気」
ゆっくりと、櫛を下へ滑らせていく。絡まりがあるので途中で引っかかった。優しく、赤子をあやすように、丁寧に髪を梳く。
「一期、丁寧で上手いね」
「お褒めいただき、ありがとうございます。弟たちにいつもしていることが、役に立つとは思いませんでしたな」
「面倒見のいいお兄さんね」
そう言われると、とても胸が暖かくなる。胸に火がぽっと灯ったような気がする。主殿の言葉は、私をいつも元気づけてくれる。
「あのね、」
「何でしょうか」
「うちって近侍ローテーションにしたじゃない?」
「そうですね。皆、平等にと」
「……うん。私が決めたことだけどね、私、いつも一期が近侍になる日が楽しみなんだよね」
思わず手が止まってしまった。主殿の顔は見えない。私の手で整えた黒髪だけが、目の前にある。
「楽しみ、ですか……?」
「うん。落ち着くんだよ。粟田口のお兄さんだからかな? いや、頼りになるからかな?」
くすくすと楽しそうに笑う。
「私にお兄さんがいたら、一期みたいな人がいいなあって思う」
――お兄さん。
「主殿のような妹がいたら、私は……」
あなたが妹であったら、私は少しだけ、がっかりするだろう。
あなたは妹、というよりはむしろ……。
「どうしたの?」
「いえ、何も。楽しいと思います、主殿か妹であったら」
再び手を動かす。もう十分髪は元通りになったけれど、もう少し触れていたかった。
主殿に気付かれないよう、私は彼女の髪を指で掬って口づけた。
「お慕いしております」
小声で呟いたそれに、彼女が気付くはずもなかった。
この気持ちは、きっと恋に似ているのだろう。
畳む
夢ネタ キバナさん 若干のNSFW
もう皆何万回も擦ってるネタだと思うんだけど、赤ずきんとオオカミの掛け合いっぽくさあ、
夢主「ねえキバナさん、何であなたの耳は大きいの」夢主「それはな、〇〇。オマエの愛してるをよく聞くためだ」
夢主「ねえキバナさん、何であなたの背は大きいの」キバナ「それはな、〇〇。オマエを抱きしめて離さないためだ」
夢主「ねえキバナさん、どうしてあなたの口は大きいの」キバナ「それはな、〇〇。オマエを食っちまうためだよ」
とか言って情事にもつれ込んでほしいのですが…畳む
もう皆何万回も擦ってるネタだと思うんだけど、赤ずきんとオオカミの掛け合いっぽくさあ、
夢主「ねえキバナさん、何であなたの耳は大きいの」夢主「それはな、〇〇。オマエの愛してるをよく聞くためだ」
夢主「ねえキバナさん、何であなたの背は大きいの」キバナ「それはな、〇〇。オマエを抱きしめて離さないためだ」
夢主「ねえキバナさん、どうしてあなたの口は大きいの」キバナ「それはな、〇〇。オマエを食っちまうためだよ」
とか言って情事にもつれ込んでほしいのですが…畳む
きっとダンデさんは
三角チョコパイ上手に食べられないんだろ〜な〜?
中身のチョコが出てしょんぼりしてるんだろ〜な〜?畳む
三角チョコパイ上手に食べられないんだろ〜な〜?
中身のチョコが出てしょんぼりしてるんだろ〜な〜?畳む
あとで書きたいダンデさんR18ネタ
ダンデさんの食べるペースが早いので、セックスも早そうだし雑そうと飲み会の席で口を滑らせた夢主。
その後ダンデさんに逆襲され、丁寧に丁寧に前戯されたあと5回くらいイかされる。そして分からせられちゃう話。畳む
ダンデさんの食べるペースが早いので、セックスも早そうだし雑そうと飲み会の席で口を滑らせた夢主。
その後ダンデさんに逆襲され、丁寧に丁寧に前戯されたあと5回くらいイかされる。そして分からせられちゃう話。畳む
これ書いた当時、まだ単行本が6巻までしか出てなくてね…。
ピクシブに投稿しています。TVアニメが放映中なのでその記念に。
昔々。まだ単行本が6巻までしか出てなかった青エクの夢小説を書きました。当時、アマイモン推しの友達がいたので、彼女に捧げるために書きました。
印刷して渡したのはいい思い出です。(押し付けたともいう)
今の展開的に(というかあの4巻あたりとか)しえみと因縁が何かとあるアマイモンですが、「お嫁さんにしよう」のくだりがとても好きで、それで『Addiction』を書いたようなものでした。
もうちょっと原作が進んでいたら、また違った話を私も書いていたと思います。
タイトルは君に夢中だ、熱中してるという意味で中毒のaddictionをつけました。君中毒、でどうだろうかな、とネーミングセンスのない私はつけたのでした。懐かしいなあ…。
ちなみにですが、私の推しは藤本獅郎と勝呂です。神父、何故死んでしまったん…😭
そうそう、青エクで青森が出てきたのは驚きでした。モデルの十和田湖、ホントに綺麗だよ。一度は行ってみるといいよ。
あと、ホントに余談ですが、『Addiction』と繋がってる話で『Crazy about you~私と悪魔の素敵な日常~』を書いてました。未完ですが。『Addiction』のメフィストが逆トリしてきた話ですね。こちら未完ですが支部に投稿してきました。
https://www.pixiv.net/novel/series/11620...
逆トリ…pkmn剣盾で書いてるあたり癖が変わってないんよね畳む